天の川のほとりで星空散歩
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M8(干潟星雲)のアイコン

M8 (干潟星雲)


1. 概要
M8は、いて座の方向、約4,100光年の距離にある、夏の夜空を代表する超巨大な発光星雲(散光星雲)です。星雲を分断するようにダイナミックに走る一本の暗黒帯(ダストレーン)が、まるで干潟(ひがた)やラグーン(砂州に囲まれた湖)のように見えることから、世界中で干潟星雲(Lagoon Nebula)の愛称で広く親しまれています。星雲の内部では、今まさに猛烈な勢いで新しい星たちが生まれており、中心部にある若い星団(NGC6523)のエネルギーを受けて、ガス全体が圧倒的なエネルギーで赤く輝いています。
項目M008
別名NGC6523, Sh2-25
分類散開星団
星座いて (Sgr)
等級5.8
視直径90'
距離(光年)5200
赤経 / 赤緯18h 3.8m / -24° 23’


​2. 位置と探しかた:夏の天の川のハイライト
いて座の南側、夏の天の川が最も濃く輝くスタークラウドと呼ばれるエリアのど真ん中に位置しています。すぐ北側(わずか1.5度ほど隣)には、同じく有名なM20(三裂星雲)が寄り添うように並んでおり、この2つが並ぶ姿は夏の星空のハイライトとして絶大な人気を誇ります。南の空が十分に暗いロケーションであれば、特別な機材を使わなくても肉眼でボーッと白く輝く大きな塊としてハッキリ確認できるほどです。



​3. シーズンと撮影好機
この天体の撮影に適した時期や時間帯を調べるシュミレーターです。​天体が最も高く昇る南中時刻をはじめ、夜の暗さ(天文薄明)、撮影に適した高度、月明かりの影響(月齢・月の出入)を自動算出しています。遠征計画の参考にしてください。​夏の定番ペアであるM20(三裂星雲)とはわずか1.5度しか離れていないため、撮影好機や南中時刻、必要な遠征地の条件はほぼ同一になります。南の低空に位置する天体のため、このシミュレーションで十分な高度が確保できる時間帯をあらかじめ確認し、月明かりのない新月期を狙って集中的に露光を重ねるのが成功の秘訣です。


★ 見易いシーズンは、6から8月頃

写真に最適 0時に南中 6月中旬
観望に最適 に南中
 

★ 今夜の観測タイミング

観測夜
観測地 ( 緯度 35.69,経度 139.69 )
 
18 20 22 0 2 4 6
天文薄明
撮影ベスト
(40°-)
  推奨
(20°~29.9°)
  可能
(5°~29.9°)
20:06 03:25
撮影不可
20:06
22:45 2時間39分
20:06
00:27 4時間21分
  ◆南中高度 29.9° ,南中時刻 20:09
月齢 2
(4%)
↘月の入 19:48



​4. 観測の楽しみ方:低倍率で迫る星雲の濃淡
M8は見かけの大きさが満月の3倍以上(約1.5度)と桁違いに大きいため、観測の際は倍率を極限まで下げて視野を広く取るのが最大のコツです。

​双眼鏡での醍醐味
双眼鏡で覗くと、天の川の無数の星々の中に、驚くほどダイナミックに広がる淡い光のベールとその圧倒的なスケール感を一目で実感することができます。

​大口径望遠鏡での眼視
なるべく口径の大きな望遠鏡に低倍率のアイピースを組み合わせることで、星雲の最も明るい中心核の強い輝きや、それを取り巻くガスがうねるような複雑な濃淡模様、そして中央を切り裂く暗黒帯のシャープなシルエットを眼視でも生々しく捉えることができます。

​5 天体撮影・画像処理のノウハウ
写真向けの対象としては、明るく写しやすい反面、中心部の凄まじい輝度差(ダイナミックレンジ)をどう処理するかが撮影者の腕の見せ所になります。上記でご案内した撮影好機やペアとなる天体との位置関係を参考に、以下のノウハウを活かして計画を立ててみてください。

​M20との豪華な共演構図
200mm〜400mm前後の画角で、南のM8(干潟)と北のM20(三裂)を同一画面にバランスよく収める構図が夏の定番です。赤一色のM8と、赤・青のコントラストが美しいM20が並ぶ姿は、非常にフォトジェニックで迫力があります。

​Glossy(艶)なガス構造の画像処理
M8の中心部は驚くほど明るいため、普通に露出をかけるとアワーグラス構造と呼ばれる最も激しく輝く中心核が簡単に白飛びしてしまいます。

​画像処理の際は、多段階露光(HDR)などを駆使して中心部のディテールを滑らかに残しつつ、外周へとシルクのように滑らかに広がる淡いHα(水素ガス)の階調を破綻なく引き出すのがポイントです。背景の宇宙を丁寧にフラット処理し、暗黒帯の深い黒と、湧き上がるガスの金属的で艶やかなluster(光沢)を際立たせることで、圧倒的な立体感と透明感を持った傑作作品に仕上げることができます。
* Supported by ChatGPT and Gemini.

★ 近くの天体



■ 撮影記録




撮影日2015-04-26
カメラEOS Kiss X4
光学系 ε130D
Filter:LPR-N
焦点距離
F値
430mm
F3.3
架台 AZ-EQ6GT
PHD Guiding
撮影条件 ISO1600 撮影時間120秒 ×14枚
撮影場所富士山 富士宮口5合目
画像処理ステライメージ5、Photoshop5.5
ε130Dを入手、撮影を開始しました。

一番下の赤い散光星雲がM8(干潟星雲)。その上の赤と青のくっ付いた星雲がM20(三裂星雲)。M20の左上に見える星の固まり(散開星団)が、M21です。
 やっと富士山5合目まで登れるシーズンになりましたので、天文仲間と一緒に登ってみました。月のが沈む夜半過ぎまで、車の中で待機(すやすや・・・)。目を開けると、まさかの雪景色。車の雪かきを行って、ひと時のコーヒータイムと歓談の時間の後、AM1:30ぐらいから多少薄雲が有るような気がしますが、なんとか晴れてきました。 天文薄明までの1.5 時間、ε130で頑張って撮影しました。さすがε130D、少しのガイドエラーも見逃してくれません。星像がちょっとボケてますね・・・・・・。





撮影日2014-06-01
カメラNikon D5000
光学系 Nikkor
焦点距離
F値
180mm
F2.8 (絞り後 F:5.6)
架台 タカハシ EM200
ノータッチガイド
撮影条件 ISO1600 撮影時間120秒 ×34枚
撮影場所富士山 須走駐車場
画像処理ステライメージ6.5
一番下の赤い散光星雲がM8(干潟星雲)。その上の赤と青のくっ付いた星雲がM20(三裂星雲)。M20の左上に見える星の固まり(散開星団)が、M21です。



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