天の川のほとりで星空散歩
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M45(プレアデス星団、すばる)のアイコン

M45 (プレアデス星団、すばる)


​1. 千年の時を超える青き輝き:概要
​M45は、おうし座の方向、約440光年という「地球に最も近い散開星団」の一つです。
誕生してから数千万年という、宇宙のスケールでは極めて若い「青色巨星」の集まりです。星団全体が、宇宙空間を漂う濃いチリの雲(分子雲)の中をちょうど通過している最中であり、若く激しい星の光が周囲のチリに反射して、全体が神秘的な「青白いベール」をまとって輝いています。

項目M045
別名IC349
分類散開星団
星座おうし (Tau)
等級1.6
視直径110'
距離(光年)2000
赤経 / 赤緯3h 46.3m / +23° 56’





​2. 日本の心に息づく「すばる」の歴史
​日本では古くから、星々が集まって一つにまとまっている姿から「統(す)べる」が転じて**「すばる(昴)」、あるいは星の数から「むつらぼし(六連星)」、その形から「羽子板星」などと呼ばれ親しまれてきました。
平安時代の清少納言も、随筆『枕草子』の中で「星はすばる。ひこぼし。ゆうづつ。よばい星、すこしをかし。」**(星はやっぱりすばるが良い。彦星や宵の明星も良い。流れ星も少し風情がある)と一番に称えており、千年以上前から日本人の心を魅了し続けている特別な星々です。

​3. 観測の楽しみ方:望遠鏡を圧倒する双眼鏡の美
​全光度は1.2等と桁違いに明るく、条件の良い空でなくても肉眼で6〜7個の星の集まりをハッキリと確認できます。その見かけの大きさは満月の約4倍(約2度)にも達するため、観測には独自のコツがあります。

​双眼鏡がベストパートナー:
プレアデス星雲はあまりにも大きいため、一般的な望遠鏡で倍率を上げてしまうと星団が視野からはみ出し、ただの明るい星の並びになってしまいます。視野の広い双眼鏡や、望遠鏡の極低倍率(広視野アイピース)で覗くのが最も美しく、漆黒の闇にポッカリと浮かび上がる「青い宝石箱」のような全貌を一目で堪能することができます。

​4. 天体撮影・画像処理のポイント
​写真向けの対象としては、星の強烈な輝きと、背景に広がる極めて淡い「分子雲のうねり」を1枚に調和させる、冬の最高峰のチャレンジ被写体です。

​135mm〜300mm前後のモザイクや広域構図:
星団単体をクローズアップする撮影はもちろん、135mm〜300mm前後の画角で撮影すると、M45の周囲を取り囲むように天の川から這い出てくる「巨大な茶色い分子雲(チリの帯)」を大胆に巻き込むことができ、宇宙のダイナミックな奥行きを表現した芸術的な構図になります。

​「Glossy(艶)」な反射星雲の画像処理:
M45の主役星たちは非常に眩しいため、画像処理の際は星の芯が太く肥大化したり、完全に色飽和して真っ白な巨大ゴーストになったりしないよう、輝度を優しくコントロールすることが極めて重要です。
背景の宇宙を丁寧にフラット処理し、星の光がチリを照らす「シルクのように滑らかで艶やかな青い luster(光沢)」を、破綻なくどこまでシャープに引き出せるかが腕の見せ所です。暗黒の宇宙空間に、刷毛で掃いたような繊細な青いフィラメント構造がカッと浮かび上がる、極上の透明感を持った作品に仕上げてください。

​5. シーズンとアドバイス
​ベストシーズン: 11月〜1月頃が、夜空の天頂近くに高く昇り、大気の影響を最も受けずに最高のクオリティで撮影・観測できる絶好のチャンスです。街明かりの影響を避けやすい天頂のタイミングを狙って、じっくりと露光を重ねてみてください。


★ 見易いシーズンは、11から1月頃

写真に最適 0時に南中 11月中旬
観望に最適 に南中
 

★ 今夜の観測タイミング

観測夜
観測地 ( 緯度 35.69,経度 139.69 )
 
18 20 22 0 2 4 6
天文薄明
撮影高度 Best
  (40°~78.0°)
  Good
  (20°~78.0°)
  Challange
   (5°~78.0°)
19:23 03:52
04:12 00:25
03:52 3時間27分
22:45
03:52 5時間07分
21:26
03:52 6時間26分
  ◆南中高度 78.0°
月齢 28
(3%)
↗月の出 05:09 ↘月の入 17:20

* Supported by ChatGPT and Gemini.

★ 近くの天体



■ 撮影記録




撮影日2013-10-13
カメラNikon D90
光学系 タカハシ FC100
焦点距離
F値
800mm
F8
架台 タカハシ EM200
ノータッチガイド
撮影条件 ISO800 撮影時間300秒 ×3枚
撮影場所富士山 須走駐車場
画像処理ステライメージ6.5





撮影日2015-01-17
カメラNikon D5000
光学系 ED180 F2.8
焦点距離
F値
180mm
F2.8 (絞り後 F:4)
架台 EM200
SynScan
撮影条件 ISO1600 撮影時間360秒 ×20枚
撮影場所静岡県 朝霧アリーナ
画像処理DSS、ステライメージ、PhotoShop





撮影日2016-11-05
カメラD600(天体改造)
光学系 zeiss aposonnar 135
Filter:なし
焦点距離
F値
135mm
F2 (絞り後 F:2.8)
架台 90s
ノータッチ
撮影条件 ISO3200 撮影時間60秒 ×200枚
撮影場所しらびそ高原
画像処理DSS SI7 PSCC
カリフォルニア星雲(NGC1499、左上)とスバル(M45、右下)を同一写野に入れて撮影、その間に有る星間物質を強調処理しています。





撮影日2018-02-11
カメラNikon D810A
光学系 Tamron SP 15-30 F2.8
焦点距離
F値
15mm
F2.8
架台 ポラリエ
自動ガイド
撮影条件 ISO3200 撮影時間60秒 ×146枚
撮影場所朝霧高原キャンプ場
画像処理



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