天の川のほとりで星空散歩
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NGC884、NGC869(二重星団(h χ))のアイコン

NGC884、NGC869 (二重星団(h χ))


​1. 概要
​ペルセウス座の方向、約7,500光年の距離に位置する、全天で最も高名な一対の散開星団です。
​バイエル符号で「h(NGC869)」と「χ(NGC884)」と呼ばれるこの天体は、宇宙の暗闇に全く同じ規模の宝石箱が2つ並んだかのような見事な対称美を誇ります。誕生から約1,400万年という非常に若い星々の集団であり、内部には瑞々しく輝く青色超巨星と、寿命の終盤を迎え赤く燃え立つ赤色超巨星がルビーやサファイアのように散りばめられた、極めて贅沢なマスターピースです。
項目NGC0869NGC0884
別名OCL350OCL353
分類散開星団散開星団
星座ペルセウス (Per)ペルセウス (Per)
等級4.34.4
視直径30'30'
距離(光年)75007600
赤経 / 赤緯2h 19m / +57° 9’2h 22.4m / +57° 7’


​2. 位置と探しかた
​秋の夜空の主役であるカシオペヤ座の「Wの陣形」と、ペルセウス座の境界線付近に位置しています。
​Wの文字の東側を形作る3等星「セギン(ε星)」と3等星「ルクバ(δ星)」を底辺として、ペルセウス座の方角(下方向)へ細長い二等辺三角形をイメージしたその頂点に佇んでいます。極めて明るいため、月のないクリアな夜空であれば、肉眼でも天の川の中に2つの光のダマとして容易に位置を特定できます。



​3. シーズンとアドバイス
見頃は、秋から初冬。秋が深まる頃、ペルセウス座とともに天頂付近の最も天高くにホバリングするため、低空のモヤや人工光害の影響を完全にクリアし、星団の最深部に眠る極微星までを1ピクセル単位でシャープにカメラのセンサーに焼き付ける最大のチャンスとなります。


★ 見易いシーズンは、10から12月頃

写真に最適 0時に南中 10月下旬
観望に最適 に南中
 

★ 今夜の観測タイミング

観測夜
観測地 ( 緯度 35.69,経度 139.69 )
 
18 20 22 0 2 4 6
天文薄明
撮影ベスト
(40°~68.5°)
  推奨
(20°~68.5°)
  可能
(5°~68.5°)
20:00 03:30
23:33
03:30 3時間57分
20:53
03:30 6時間37分
20:00
03:30 7時間30分
  ◆南中高度 68.5° ,南中時刻 04:11
月齢 6
(33%)
↘月の入 21:41



​撮影のコツ:
星団単体なら短時間でも美しく写りますが、周囲の暗黒星雲のうねりや、ハート・ソウル星雲へと続く極淡の分子雲まで描き出すには、総露出時間をじっくり重ねてノイズを抑え込むことが重要です。画像処理時に背景の微星の縮小処理を丁寧に行い、主星たちの輝度の階調を立体的に引き出してあげることで、爽やかさと重厚さを兼ね備えた至高の天体アートを描き出すことができます。

​4. 観測の難易度
​全光度は5.3等と6.1等と非常に明るく、視野も広いため、双眼鏡でのパノラマから望遠鏡による星の完全分離まで、初心者からベテランまで幅広く愛される優良天体です。

​眼視での見え方:
星団の規模が非常に大きいため、視野の狭い高倍率望遠鏡よりも、7〜10倍前後の高性能双眼鏡や広視野アイピースでの低倍率観測が最も贅沢な選択となります。覗いた瞬間、漆黒のベルベットにダイヤモンドの粉を溢れさせたような眩い瞬きに圧倒されます。じっくり観察すると、二つの星団の上部から星々が優美な弧を描いて広がっており、その姿はまるで宇宙の種からパッと芽吹いたばかりの「可憐な双葉」を思わせる愛らしさを持っています。

​5. 天体撮影・画像処理のポイント
​写真向けの対象としては、派手なガス星雲こそないものの、短焦点から中望遠レンズによる広視野ショットにおいて、秋の天の川の主脈が持つ圧倒的な奥行き感を表現する最高のランドマークです。

​王道の構図:
135mm〜180mm前後の望遠レンズでh-χを中央に据える構図が絶対的な王道です。この画角を選ぶことで、すぐ東側に広がる超人気対象「ハート星雲(IC1805)」や「胎児星雲(ソウル星雲 / IC1848)」の広大な赤いガスの海を同一画角に収めることができ、極彩色の発光星雲と純粋な白銀の星団が織りなす「動と静」の完璧なコントラストを表現できます。

​「Glossy(艶)」な画像処理の極意:
画像処理における最大の難所は、無数の星々の色を白飛びさせずに引き出しつつ、濃密な天の川の微星の海に埋もれさせないシャープネスと色彩のコントロールです。

​StarNet++等で微星を丁寧に分離・管理した上で、若き星々が放つ「瑞々しいダイヤモンドブルー」と、アクセントとして点在する赤色超巨星の「重厚なルビーレッド(琥珀色)」を鮮烈に引き出します。カブリをフラット処理で完全にシャットアウトし、個々の星を極限まで引き締めることで、微星の一粒一粒が「冷徹な光沢を放つ宝石のような、みずみずしく艶やかな luster(光沢)」を帯び、圧倒的な立体感を持った芸術的な作品へと仕上がります。
* Supported by ChatGPT and Gemini.

★ 近くの天体



■ 撮影記録




撮影日2014-09-28
カメラNikon D5000
光学系 FC100
Filter:LPR-N
焦点距離
F値
800mm
F8
架台 AZ-EQ6GT
PHD Guiding
撮影条件 ISO6400 撮影時間180秒 ×24枚
撮影場所富士山 太郎坊
画像処理ステライメージ 6.5





撮影日2014-09-28
カメラNikon D90
光学系 Nikoon 180mm ED
Filter:無し
焦点距離
F値
180mm
F2.8 (絞り後 F:8)
架台 EM200
Syn Guider
撮影条件 ISO1600 撮影時間120秒 ×16枚
撮影場所富士山 太郎坊駐車場
画像処理ステライメージ6.5 と フォトショップ6.5
未改造のカメラで撮影。公害カットフルターも入っていませんので、双眼鏡で見るとちょうどこんな感じに見えます。





撮影日2017-09-30
カメラD600新改造
光学系 zeiss aposonnar
焦点距離
F値
135mm
F2 (絞り後 F:4)
架台 タカハシ90S
撮影条件 ISO3200 撮影時間120秒 ×64枚
撮影場所美ヶ原高原
画像処理DNGコンバーターにてDNGに変換。Rstackerにてダーク、フラット補正 Photoshop camera raw にて現像→tiff保存。ステライメージ7にて加算平均コンポジット。Photoshopにてムラ処理→強調



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