天の川のほとりで星空散歩
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NGC7009 (土星状星雲)


​1. 宇宙に浮かぶエメラルドの輪:概要
​NGC7009は、みずがめ座の方向、約2,000万〜5,000光年の距離にある非常に有名でエキゾチックな惑星状星雲です。
恒星が寿命の終わりに放出したガスが中心に残された11等の超高温の白色矮星(恒星の死骸)から放たれる強烈な紫外線によって興奮し、美しく輝いています。

最大の特徴は、その形状にあります。星雲の本体から左右(東西)に向かって、まるで角か細いアンテナのようなガスジェット(尖突構造)が対称にピーンと突き出しており、その姿が太陽系の土星のリングを真横から見た姿にそっくりなことから「土星状星雲(Saturn Nebula)」の愛称で世界中で愛されています。
項目NGC7009
別名PK37-34.1
分類惑星状星雲
星座みずがめ (Aqr)
等級8
視直径1'
距離(光年)5000
赤経 / 赤緯21h 4.2m / -11° 22’


​2. 位置と探しかた:みずがめ座の西端、やぎ座との境界付近
​秋の夜空が深まる頃、南の空の中低空に堂々と昇るため、国内からもじっくりと時間をかけて迎え撃つことができます。
みずがめ座の西の端、やぎ座との境界付近に位置しています。みずがめ座の4等星「ν(ニュー)星」を目印にし、このν星から真西(右側)へわずか1度強(満月2個分ほど)進んだ場所にポツンと佇んでいます。また、すぐ近く(南西へ約2度)には、同じくメシエ天体の球状星団「M72」や散開星団「M73」が集結しているため、このエリア全体の巡回ルートの素晴らしい出発点になります。



​3. 観測の楽しみ方:小口径で放つ鮮烈なエメラルドグリーン
​総合光度は8.0等(または8.3等)と非常に明るく、光が見かけの大きさ約30″という極めて小さな領域に「ぎゅっ」と凝縮して表面輝度が驚異的に高いため、眼視観測がこの上なく楽しい天体です。

小型望遠鏡での見え方と色彩:
表面輝度が圧倒的に高いため、口径6cm〜10cmクラスの小型望遠鏡でも、低倍率からその存在をハッキリと確認できます。少し倍率を上げて覗き込むと、周囲の点像の恒星とは明らかに違う「わずかに楕円状に膨らんだ、瑞々しい緑色から黄色(エメラルドグリーン)を帯びた神秘的な光の円盤」が鮮烈に視野に飛び込んできて息をのみます。

​大口径での「土星の輪」への挑戦:
口径20cm〜25cm以上の本格的な望遠鏡を向け、大気の揺らぎ(シーイング)が極めてカチッと安定した穏やかな夜に150倍〜200倍以上の高倍率を一気にかけることで、見え方はさらに劇的に進化します。楕円状の本体の左右から、ベーステキストにある通り「土星の輪の尖った先端」にあたる細いアンテナのようなジェットの気配がジワジワと分離し始め、まさに宇宙の土星のミニチュアを覗き見ているかのような興奮を味わうことができます。

4. 天体撮影・画像処理のポイント
​構図と手法: 見かけの大きさが木星と同程度と極めてコンパクトな天体なため、その特徴的な土星の輪の構造や中心にある11等の白色矮星を克明に描き出すには、焦点距離800mm〜1,500mm以上の長焦点鏡筒による拡大撮影が必須となります。大気の揺らぎの影響を極限までキャンセルするため、短時間露光を大量に重ねる「ラッキーイメージング手法」が本領を発揮する対象です。

​表現: NGC7009は、中心部が強烈なエネルギーによって電離したOIII(酸素)の光で満ちており、凄まじい輝度で光っています。

画像処理の最大の難所は、普通に強調すると中心部が真っ白に白飛びして潰れてしまう点です。デジタル開発の段階で中央の輝度を優しく抑え込み、11等の中心星の芯を残しながら、左右に伸びる淡く細いジェットのディテールを滑らかに引き出します。

丁寧なフラット処理で背景の宇宙を完璧な漆黒に沈めることで、星雲全体がエメラルドガラスやペリドットのような艶やかな luster(光沢)を放ち始め、暗黒空間に極上のジュエリーが立体的にカッと浮かび上がる、圧倒的な透明感を持った大作に仕上げることができます。

​5. シーズンとアドバイス
​ベストシーズン: 8月〜10月頃。


★ 見易いシーズンは、8から10月頃

写真に最適 0時に南中 8月上旬
観望に最適 に南中
 

★ 今夜の観測タイミング

観測夜
観測地 ( 緯度 35.69,経度 139.69 )
 
18 20 22 0 2 4 6
天文薄明
撮影ベスト
(40°~42.9°)
  推奨
(20°~42.9°)
  可能
(5°~42.9°)
20:06 03:25
22:02
00:23 2時間21分
20:06
02:52 6時間46分
20:06
03:25 7時間19分
  ◆南中高度 42.9° ,南中時刻 23:13
月齢 2
(4%)
↘月の入 19:48



​撮影のコツ: 表面輝度が異様なほど高いため、月明かりや都会の街明かりには非常に強く、自宅のベランダからでも十分に狙うことができる優秀な天体です。ただし、土星の輪の微細なフィラメント構造をシャープに割り出すためには、何よりも大気がピタッと止まるシーイングが良い夜を選ぶことが最大の鍵となります。ピントを極限までシビアに追い込み、カメラの力によって、宇宙に浮かぶ不思議な輪の全貌を限界までシャープに写し出してみてください。
* Supported by ChatGPT and Gemini.

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■ 撮影記録


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